ドワンゴは、「巫女みこナース」をBGMに使ったCMや、着メロ配信コンテンツの「いろメロミックス」で有名な、若者から圧倒的な支持を集めている携帯コンテンツ事業者。インデックスやフェイスが携帯コンテンツ以外の事業に積極的に取り組んでいるのとは対照的に、あくまでも携帯コンテンツにこだわり続けているのが特徴。最近も、パケット通信を利用した、携帯電話のためのデジタル放送サービス「パケラジ」を立ち上げ、携帯コンテンツにこだわる姿勢は少しも変わっていない。「遊びゴコロ」と「楽しさ」を大切にしながら、エンターテインメントコンテンツを追求している会社だ。ドワンゴ設立の背景はちょっと複雑だ。もともとは、一九九七年八月に、ネットワークゲームサービスを運営する日本法人として設立。そして、当時ソフトウエアジャパンという会社にいた川上量生が、代表取締役社長に就任する。一九九九年一月、セガ・エンタープライゼスが、ドリームキャストにドワンゴの通信サーバシステムを採用。さらに同年十一月、iモードのゲームコンテンツとして「釣りバカ気分」を配信し、話題を呼ぶ。二〇〇〇年一月、当時スクエア(現在のスクエア・エニックス)に勤めていた小林宏(現代表取締役社長)が入社し、現在のドワンゴの基盤ができあがる。
今後のインターネットの発展を考えていく上で避けて通れないことが、その基盤の問題です。基盤の問題というのは、簡単にいえば回線の問題です。いまはインターネットを使うための回線がたいへん高価で、これがユービキタス・インターネットワーキングの大きな障害になっていることはよく知られています。たとえば、私か勤めている慶応義塾大学の藤沢キャンパスで、各学生の家庭が全部インターネットでつながっているようにしたいと思って、どのくらいの回線料が必要なのか試算してみた結果をご紹介しましょう。われわれがいま学生に買わせているコンピュータの能力と、大学でのコンピュータ環境との連続性から見て、だいたい五メガbps(ビット・パー・セカンド。毎秒何ビットのデータが送信できるかという単位)程度の回線がすべての学生の家庭につながっていることが必要だと考えられます。
Webサービス市場の現状を踏まえ、私たちは今どうすべきなのでしょうか。Webサービスは単なる要素技術なのでしょうか。単にシステムの柔軟性や再利用性を高め、TCOを削減するための技術に過ぎないなのでしょうか。確かに要素技術ではあります。けれども新しいビジネスモデルを創出し、ビジネスを変え社会をも変えることのできる技術であることがおわかりいただけたかと思います。Webサービスが今後ビジネスを強化するキーテクノロジーであることに疑いの余地はありません。一方、まだ発展途上の技術であることも否めません。Webサービスは、現時点でも使い方さえ問違えなければ十分に有効活用が可能です。標準化が進むにつれ、徐々に適用範囲を広げていけばよいのです。